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2024.10.30

製造請負で何ができる?メリットデメリット・成功事例を解説

製造工程のすべてもしくは一部を外部委託することを製造請負と言います。

製造請負では何ができるのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、以下の内容をまとめました。

・製造請負でできること
・製造請負のメリット・デメリット
・製造請負の成功事例とこれから

ぜひ最後までご覧ください。

製造請負でできること

製造請負においてできることとは何か、そもそも製造請負とはどのようなものなのかをまとめました。

そもそも製造請負とは?

製造請負は生産・製造工程において特定の業務もしくはすべての作業を外部の業者に委託するやり方を指します。

製造を請け負った業者が契約に従って製造を行っていき、委託した側はその間、特に指示を出さず、出来上がったものを見て出来・不出来の判断を決めていくという流れです。

委託する側にとっては生産・製造工程の多くを外部委託できるため、コスト面の削減につながりやすくなり、業務効率化もしやすくなります。

製造請負の特徴

製造請負には、責任の所在が請負業者にある点が挙げられます。

製造請負においては、製品の完成が大きなゴールであり、請負契約が成立する1つの条件です。

つまり、形になったものを納品できなければ、たとえどれだけの時間をかけても、委託する側はお金を払う必要はありません。

こうした請負契約では契約不適合責任と呼ばれるものがあり、成果物に何らかの不備があれば請け負った側に責任があることを示しています。

契約不適合責任によって、成果物の修正のほか、損害賠償、契約解除などさまざまなことを委託する側が請け負う側に要求できます。

製造請負において、委託する側はリスクをある程度抑えて委託できるようになるのです。

派遣との大きな違い

請負と近い意味合いのものに派遣があります。

請負と派遣の違いは、、派遣の場合は労働力を提供しているのに対し、請負は成果物を提供します。

そのため、派遣は実働時間に応じて報酬の支払いが生じますが、請負はあくまでも成果物の状態によって生じる形です。

請負業者は成果物に責任を持ち、自らの考えで動けるのに対し、派遣は指示を受けてようやく動き出す形となります。

請負と派遣は外部に委託する点では同じですが、その中身は大きく異なるのです。

製造請負のメリット・デメリット

製造請負にはさまざまなメリットやデメリットが存在します。

ここではメリットとデメリットをそれぞれまとめました。

メリット①コストの削減

製造請負の一番のメリットは、何と言ってもコストの削減です。

請負業者に一定のお金を支払えば、委託する側が求める成果物を手に入れられます。

成果物を作り出すには本来設備投資が必要であり、成果物を作り出すための人件費も欠かせません。

また、時期に応じて閑散期や繁忙期が訪れる中で、フレキシブルに対応するのも大変です。

そんな時に請負契約を行えば、必要とされる部分に設備投資を行いつつ、、その上で人件費を削っていくことができます。

また毎月の固定費を削減できるため、経営のスリム化が図れるのも魅力的です。

メリット②さまざまな分野のスリム化につながる

製造請負を活用していくことで、生産効率を始め、さまざまな分野においてスリム化につなげられます。

請け負う業者によっては、効率的に製造を行うノウハウを持っており、時間も費用もかけずに高品質の成果物を生み出すことにつなげられます。

組織的なスリム化を始め、色々な分野で業務効率化を目指していくことで、コア業務により専念していくことが可能となります。

デメリットは品質管理と各種リスク

製造請負は業務効率化などの大きなメリットがある一方、品質管理などのデメリットも出てきてしまいます。

責任の所在は請け負う側にあるといっても、品質がお世辞にもいいとは言えないものが納品された際に、修正を伝えたり、場合によっては契約解除をしたりするのは、さまざまなムダを生じさせるでしょう。

また、製造請負では技術的な内容が請け負う側に伝えられるため、その内容が流出する可能性も考えられます。

品質面やリスク面での対策を前もって立てておき、契約前の段階で厳格に1つ1つ決めていくことでこれらの問題を回避することが可能です。

製造請負の成功事例とこれから

実際に製造請負を行って、成功した事例にはどのようなものがあるのか、気になる方も多いはずです。

本項目では製造請負の成功事例をまとめました。

大手電機メーカーの場合

大手電機メーカーは契約する派遣会社が20社以上あり、派遣社員が100名以上いる状態でした。

しかし、リーマンショックがあったことで、業務の内製化を行った結果、生産量が増え、社員の負担が増加してしまいます。

そこで大手電機メーカーは装置の組み立てや部材の管理などを製造請負としてアウトソーシングすることにしたのです。

結果として、一連の業務を一括で請け負う業者が担うようになり、コア業務に専念できるようになりました。

またフレキシブルな対応もできるようになり、業務にかける時間も削減されるなど、請負が成功した形です。参照:株式会社アイズ「導入事例」

業界によって製造請負の活用方法は異なる

製造請負は、同じ製造を担うジャンルにあっても、業界によっては活用方法に違いがあります。

例えば、自動車業界の場合は、自動車部品の生産や自動車の組み立てラインの一部を外部委託する形で行われます。

またIT業界であれば、ハードウェアの製造工程に関して製造請負が行われるケースもあります。

その業界によって、どの工程を外部委託するかは異なり、それぞれにニーズがあるのが実情です。

なんでも請負業者に丸投げをするのではなく、効果的に活用していくことが求められます。

これからの製造請負はどうなっていくのか

世界的に見ると、製造請負市場規模は年々大きくなると言われています。

その市場は2023年に約3,450億ドルと推定され、2030年には6,040億程度まで成長するとされているのです。参照:株式会社グローバルインフォメーション「受託製造市場:タイプ別、サービス別、業界別-2024-2030年の世界予測」

また業界においても、着実に成長をするケースが見られ、医薬品の場合は市場規模が年々大きくなっています。

2017年度には3,530億円だったものが、2021年度には4,120億円まで増えている状況です。参照:株式会社矢野経済研究所「医薬品製造受託市場に関する調査を実施(2023年)」

また、パナソニックは高性能機種のみに絞って開発を行う一方、低価格の機種は中国などの家電メーカーに生産を委託するケースが見られます。参照:朝日新聞「パナソニック、テレビ事業を大幅縮小 中国TCLに生産委託」

業界によっては製造請負契約を活用して利益の最大化を図る一方、固定費の削減を目指す動きも強まることが考えられるでしょう。

まとめ

製造請負を行うことで、自社の企業の利益を最大化できるほか、スリム化、コア業務への専念など色々な取り組みにつなげられます。

世界的な動きを見ても、製造請負の市場規模は大きくなっており、いかに製造請負を活用できるかがポイントになります。

一方で闇雲に製造請負を導入するのではなく、製造請負のメリット・デメリットを認識するほか、なぜ製造請負を行うのかを現状を正しく認識することも欠かせません。

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